本願と「ダンシング・クイーン」

皆さまのご支援のおかげで、洗心寺周年記念法要、祝賀会、そして記念イベントを無事に終えることができました。洗心寺を建ててくださった先人や、年にわたってお寺を支えてくださった方々への感謝の気持ちを分かち合うことができた、思い出深いひとときとなりました。

5月31日にUSCホテルで行われた祝賀会では BWA、ABA、そしてジュニアYBAによるパフォーマンスが大きな見どころの一つでした。歌や踊りを通して、会場は明るく楽しい雰囲気に包まれました。ジュニア YBA は、ABBA の名曲「Dancing Queen(ダンシング・クイーン)」を披露しました。(こちらの ABBA は、洗心寺の ABA ではありません!)歌詞の一部をジュニア YBA< での活動や洗心寺への思いに合わせてアレンジし、元気いっぱいに歌い踊る姿は、会場の皆さまにたくさんの笑顔を届けてくれました。

その姿を見ながら、私は洗心寺が次の世代へと確かに受け継がれていくことを感じ、感謝と安心の気持ちを抱きました。

「ダンシング・クイーン」は 1976 年に発表され、瞬く間に世界的なヒット曲となりました。50 年が経った今でも、世界中で愛され続けているポップソングの名曲です。その歌詞には、若さや喜び、そして人生の幸せなひとときが描かれています。特定の誰かのために書かれた歌ではありませんが、多くの人がまるで自分自身に語りかけられているように感じます。

この曲には興味深いエピソードがあります。1976 年 6 月、ABBA はスウェーデン国王カール 16 世グスタフとシルヴィア王妃の結婚式前夜に開かれた祝賀会で、「ダンシング・クイーン」を初めて公の場で披露しました。

シルヴィア王妃は王族の出身ではなく、結婚前には世間からの注目や批判にもさらされていたといわれています。この曲の前向きなメッセージが、結婚式を前にした彼女の緊張を和らげたとも伝えられています。

その話がどこまで本当かは分かりません。しかし、「あなたは輝ける」「人生を楽しんでよい」という励ましのメッセージが、この曲に込められていることは確かでしょう。そして、それこそが「ダンシング・クイーン」が 50 年もの間、多くの人々に愛され続けている理由の一つなのかもしれません。

私は、この曲のメッセージから、阿弥陀さまの本願を思い起こしました。

阿弥陀さまの本願は、私たちの表面の感情や日々の移り変わる状況を超えて、心のもっとも深いところにまで届いています。

『歎異抄』第一章には、

「弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて、念仏申さんとおもひたつこころのおこるとき、すなはち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり」

とあります。

本願は、私たちが決して見捨てられることのない存在であることを教えてくださいます。それは私たちの成功や能力、その日の気分によって左右されるものではありません。私たちは『ダンシング・クイーン』の歌詞のように元気で前向きな時もあれば、疲れたり、不安になったり、落ち込んだりすることもあります。しかし、そのような私たちをそのままに、阿弥陀さまの慈悲はいつも届いているのです。

念仏のみ教えは、私たちが阿弥陀さまの光にすでに照らされているからこそ、輝くことができるのだと教えてくれます。このお念仏のみ教えを聞かせていただきながら、感謝の心をもって日々を歩ませていただきましょう。

南無阿弥陀仏